伝統的な原材料のもつ可能性
木材は、地元で産出する最も重要かつ絶えることのない原材料です。木材はエネルギー源であり、頼れる建材であり、広範囲に応用可能な材料です。 バイエルンの木材産業は、発展のベースとなる好条件を備えており、さまざまな可能性をもっています。 木材の使用範囲は、住宅、オフィスから最新式の橋梁建設、あるいは目を見張るような大規模プロジェクトにまで及びます。2000年に開催されたハノーバー万博の屋根はその一例ですが、これはバイエルンの木材建築会社のもつ建築工学の実力を示すものです。
大きく成長するバイエルンの林業と木材分野
バイエルン州は木材分野に関し、ドイツで最も重要な地域です。ドイツ国内木材資源在庫全体の1/3がバイエルン州に存在し、国内でも他の州を大きくひき離してトップの座についています。また欧州でも、豊かな森林に支えられ木材産業が営まれる最も重要な地域のひとつです。これはバイエルン州の一貫した森林政策と、自然に近い形で継続して行ってきた植林によるものです。
欧州の数多くの地域 (スカンジナビア、オーストリア) では森林の量が限られているため、木材分野のさらなる発展にブレーキがかかっています。 これは、バイエルン州にとっては逆に欧州市場での大きな発展のチャンスを意味します。十分な木材在庫を備えるバイエルンは、継続的に需要に応えられる条件を満たしているのです。 毎年、木材換算で約3千3百万立方メートル相当の樹木が再生していますが、これまでに利用されたのはその約2/3に過ぎません。
バイエルンの林業と木材
林業と木材加工分野は年間250億ユーロ以上の利益を生み出しており、加工業の中ではトップクラスの地位にあります。 販売も含めると売上は300億ユーロに達し、当該分野には合計約18万5千人 が従事しています。
バイエルン州はドイツの中でも木材加工業関連の分野が多岐にわたっており、また木材建築業は競争力にあふれています。 高品質の挽材製品が迅速に納入できるうえ、どこでも調達可能なのはバイエルン州全土に広がる木材製材業のおかげです。これらは小規模な地元の木挽き職人から、ハイテクを駆使した国際的に事業展開する大規模な製材業者まで様々です。実力のある世界的にも有名な企業がバイエルンに本拠をおいていますが、これら企業の分野は木材加工の多様な範囲にわたっています。欧州における有力な床材製造者から、有名なキッチン・革張り家具メーカー、大手木材材料・木製パレット、ウッドハウスメーカーまで業種は多彩です。
林業と木材分野のマーケットとパートナー
州内の技術移転の中心的役割を担うバイエルン・イノバティーブ社は2年毎に州内の都市、ローゼンハイムで開催される「Holz Innovativ」を通じて新たな技術的展開・協力および分野横断的な領域間での技術移転を促進しています。 それに加え、以下の機関も技術協力・移転を後押ししています。 林業と木材分野の最適な研究環境林業と木材分野の専門的人材
当該分野には、さまざまな教育機関があり人材育成が行われています。またここでさらに進んだ知識の取得や技術訓練も可能です。 理想的な環境条件
バイエルン州は国際的レベルで見ても、 木材分野に関する諸条件が際立っています。良好に発育し、州内全域に広がった森林によって、原材料である木材は一年を通じ低い運送コストで調達が可能で す。バイエルン州内にある数多くの木材業関係拠点は地理的にも森林に近接しており、またドイツ国内外の消費者市場への製品運搬も迅速です。さらに、バイエ ルン州には、高度に発達、整備された道路・鉄道網とともに多くの水路も存在します。
ファイナンス手段へのアクセス
バイエルン州には多数のベンチャーキャピタルがあり、ドイツ国内でのリスクキャピタルの中心地となっています。Bayern Kapital GmbH (バイエルンカピタル社)を通じたリスクキャピタル提供への道筋が用意されています。民間投資家による資本は、Bayern Kapital (バイエルンカピタル社)とTBG Technologie-Beteiligungs-Gesellschaft(TBG 技術資本参加会社)からそれぞれ同額の補完出資を受けることにより、総額では三倍にすることが可能です。
バイエルン州の森林・木材分野におけるイニシアティブとプログラム
バイエルン州政府は以下のように森林経営全般のほか、特に再生可能な原材料として、建築資材およびエネルギー源に利用することのできる木材生産を奨励しています。 - „Bayerische Staatsforsten“ は、森林運営を目的とする経済性を重視する州立企業です。
- バイエルン州は、持続的かつ効率的な森林利用のために、個人が森林を所有すること、および個人・団体が所有する森林の自己管理を行うことも奨励しています。
- バイエルン州はさまざまなモデル事業、特にイノベーティブかつ木材利用優遇する建築基準を通じて“Bauen mit Holz”(木材による建築)をサポートしています。
- 応用木材研究に対する補助金
バイエルン州内の木材産業拠点
バイエルンの林業と木材加工業は、森林が州内に偏りなく存在するため州全域に広がっていますが、関係機関が特に集中している地域があります。
シュヴァーベン地区
バイエルンの南東地域
- 研究と教育のための木材関係センター(ローゼンハイム、ミュンヘン, ヴァイエンシュテファン)
- 家具職人、大工、木材建築の分野
北バイエルン
- 布・革張家具製造および研究施設・教育訓練機関(コーブルク)
- 繊維、籠細工、新素材、包装、ロジスティック産業とのネットワーク
- コーブルク単科大学における学科「インテグレーテッドプロダクトデザイン」
オーバープファルツ
- 木材原材料関係
- チェコとの国境沿いに中・大規模な製材所
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