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化学

 
 

将来を担う重要な産業分野

化学産業は、ドイツの産業にイノベーションをもたらす様々な原動力の中でも中心的な役割を果たします。ドイツの産業が研究開発に投入する費用のうち9%を化学部門が占めます。また、ドイツの化学産業では研究・開発費の割合が売上の5%を占めますが、これは他の産業分野における世界平均、3,8 %を上回ります。 化学産業は新しい物質を生み出す産業として最も重要な産業分野であり、他産業での新製品や技術のベースとなるものを作っているのです。

バイエルン – 世界で求められる製品

バイエルンの化学産業は革新性にあふれています。全産業に占める化学産業の従業員数が13、7 %を占めるバイエルン州は、化学産業の拠点としてドイツ国内で第三位にランクされます。ワッカーケミカル (Wacker Chemie)や ズード・ヒェミー (Süd-Chemie)はバイエルンに拠点を持ち、デグサ (DegussaBASF、 クラリアント(Clariantや チバ・スペシャル・ケミカル(Ciba Spezialitätenchemie) は研究施設および生産拠点を有しています。これらの企業は、その他約250社におよぶ中規模の化学企業と同様に輸出率が高く(48%)、 バイエルンの全産業の平均をはるかに上回っています。

バイエルン – 化学産業に最適の地

バイエルンでは、59.000 人が従業し、130億 ユーロを超える売上を誇る化学産業は最も重要な産業分野のひとつです。製品も非常に多岐に亘っており、それだけで化学分野の製品のほとんどをカバーしてい ます。製品の重点は、製薬関係の特殊物質、第一次合成物質、塗料、接合剤、ボディケア製品、化学繊維などに置かれています。

プロピレンやエチレンをベースとする石油化学はバイエルンでは、インゴルシュタット近郊のミュンヒスミュンスターやブルクハウゼン、Burgkirchen/Gendorf(ブルクキルヒェン/ゲンドルフ)の3地点に集中しています。ブルクハウゼンのOMV 、またミュンヒハウゼンの BP/Ruhr Oel はパイプラインと通じてこの3地点に存在する顧客に製品を供給しています。 製品供給先は、バゼル(Basell)、 ボレアリス(Borealis)、フィノリット(Vinnolit)など合成物質のメーカーやワッカー・ケミカル(Wacker Chemie AG)やクラリアント( Clariant GmbH)など様々な特殊製品のメーカーです。

ドイツ国内の化学産業において売上と従業員数の点で40%を占めるバイエルン州は、国内の同産業の一つの中心地です。州内のボービンゲンには例えばTrevira,インヴィスタ( Invista, ジョンズ・マンヴィル(Johns Manville)、 帝人モノフィラメント(Teijin Monofilamentオーバンブルクにはコーデンカ(Cordenka), Diolen Industrial Fibers や ポリアミド・ハイ・パフォーマンス(Polyamide High Performance また、Kelheim FibresTextilwerke Deggendorfといった企業が拠点を持ち、ファッションから ハイテク分野で使用される特殊な繊維を開発、製造、加工しています。化学繊維の製造と加工と密接に関係しているのが、繊維補助剤の開発と製造です。Dr. Th. Böhme KGRudolf Chemie GmbHといった世界的にも有名な企業がバイエルンを本拠としています。また、Ciba Spezialitätenchemie Pfersee GmbH はバイエルンに研究開発施設および生産拠点を持っています。

建築化学の分野では、ドイツ企業は欧州市場のおよそ半分を、また世界市場の1/3を占めています。  同市場のマーケット・リーダー的企業や有力技術を持つ企業がバイエルンに拠点、あるいは建築化学に関連する最重要部門を置いています。そういった企業の一例として、グローバル・プレーヤーである化成品メーカーのデグサ(Degussa AG)やワッカー・ケミカル( Wacker Chemie AG)が挙げられます。セメント・モルタル・塗料メーカーではPCI Augsburg GmbHOtto-Chemieなど中規模の企業が有力です。また、シリコン塗装技術における有力企業Keimfarben GmbH & Co. KG や建築資材(石膏、天然繊維を使った断熱材)の大手メーカーKnauf Bauprodukte GmbH が同分野では世界のトップ企業となっています。

化学分野のマーケットとパートナー

化学産業の製品の80% 近くが原料・半製品としてほぼ全ての産業に供給されます。主要な供給先は合成物質の加工、自動車製造、製紙/印刷、 製薬 、繊維/衣料/皮革, 機械製造、また建築といった分野です。こういった分野でも、バイエルン州には市場の有力企業、優れた技術を有する企業が存在します。

バイエルンイノバティーフ社(Bayern Innovativ GmbH)には分野別に協力のためのプラットフォームがあり(例:新素材 「Neue Materialien」)、化学分野の企業に化学技術の応用分野へのコンタクトを橋渡しします。特に自動車部品(Automobilzulieferer)、エレクトロニクス/マイクロ技術(Elektronik/Mikrotechnologie)、 繊維(Textil)、環境技術 (Umwelttechnologie)、ライフ・サイエンス( Life Sciences)、医療技術/製薬(Medizintechnologie/Pharma )といった分野のためにイノベーション創出にむけたシンポジウムや協力のためのフォーラムが開催されています。

化学分野に最適の研究環境

企業による研究:
バイエルンにあるほとんど全ての化学企業が研究開発部門を持っています。特に重要なものがミュンヘンにあるワッカー・ケミカル社の「電気化学産業のための共同体」(Consortium für elektrochemische Industrie、 ホイフェルトの Süd-Chemie AG の中央研究部門、トロストベルクにあるデグザの「建築化学研究センター」 (Bauchemie Kompetenzzentrum)です。バイエルン州内化学関係の工業会(Bayerischen Chemieverbänden )による„Themenbörse Forschung“ (PDF) はバイエルン州内の大学と単科大学との協力体制を強化する目的を担っています。

大学
バイエルン州内の大学で扱われている化学関係の領域は広く、高いレベルを誇っています。州内の6大学に化学関係の学科、あるいは講座がありますが、特に化学分野ではミュンヘン工科大学が世界的なランキング(ISI-ランキング、CEST-ランキング) でも最高位にランクされています:

  • Universität Augsburg(アウクスブルク大学): 2 学科; 重点: 固体化学、物質科学、物質科学、化学物理
  • Universität Bayreuth(バイロイト大学) : 10 学科および6 名の独立教授; 重点: マクロ分子およびコロイド研究、新物質、分子バイオ
  • Friedrich-Alexander Universität Erlangen-Nürnberg(エアランゲン・ニュルンベルク大学): 3つの付属研究所、7 学科; 重点: 物質とプロセス、特に特殊研究分野「酸化還元反応を促進する金属複合体 – 分子構造による反応制御 」
  • Ludwig-Maximilans-Universität München(ミュンヘン大学): 23名の 教授および24 の広範な分野に亘る研究グループ 
  • Technische Universität München(ミュンヘン工科大学): 17 の学科および大学助教授のもつ9学科; 重点: 「触媒と物質」および 「生物化学」
  • Universität Regensburg(レーゲンスブルク大学): 4 つの付属研究所、6学科、13 の研究グループ; 重点: 医化学、弱い結合力をベースにした新しい物質
  • Julius-Maximilians-Universität Würzburg(ヴュルツブルク大学): 11 学科および17 の研究グループ; 重点: 生化学、医化学、 物理化学、有機金属化学、化学システムの力学と高解像度分光学 

単科大学に関しては、専門領域として応用化学原材料技術をもつゲオルクージモンーオーム単科大学(ニュルンベルク)の他に、以下の単科大学が化学研究を行っています:

大学以外の研究機関
以下の研究・開発機関が化学関係のテーマに従事しています:

化学分野の専門的人材

バイエルンには化学分野で高い専門教育を受け、かつやる気のある人材が数多く存在します。バイエルンの大学は同分野で世界的に有名な研究機関を有するばかりでなく、優秀なエキスパートも輩出しているのです。

バイエルンの化学産業では、現在約125の事業所で2千人以上に質の高い職業訓練の場を提供しています。養成の場も化学工場での作業や化学関係の実験者といった通常の化学関係の仕事から、企業の営業部門や技術部門での研修など様々です。バイエルン州の化学関係の工業会(Bayerischen Chemieverbände)による職業訓練に関するパンフレット(Broschüre)があります(PDF)。

化学企業で実地訓練を積む代わりに、ミュンヘンにある「Dr.エルヴィン・エルハルト化学学校」(Chemieschule Dr. Erwin Elhardt)でも化学分野の技術アシスタントを養成する教育・訓練が受けられます(重点:生化学  / 食品化学 / 環境分析と環境技術) 。生化学分野の技術アシスタントになるための訓練は、ニュルンベルクのLGA付属の「生化学分野技術アシスタント養成専門学校」(Berufsfachschule für biologisch-technische Assistenten)でも可能です。

さらに下記の機関では、化学業界に従事する人々を対象とした専門知識・技術をブラッシュアップするための セミナーや催しを行っています:

理想的な環境条件

ゲンドルフ(Gendorfやゲルストホーフェン(Gersthofen)の化学関係工業パークやボービンゲン、  ミュンヒスミュンスターには起業家が研究、開発、製造に着手しやすい環境が整っています。インフラも整備され、分析、設備マネージメント、人材確保に関するアドバイス、環境保護、エネルギーや水の供給まで各種サービスも受けられます。オルデンブルクにあるインダストリーセンターの運営会社であるMainsite GmbH & Co KGは、例えば革新的なビジネスプランを持ったスタートアップ企業に「Plug and Play」というモットーのもと、一定の条件をクリアすればオフィス、ラボ、生産や倉庫などのスペースが無料で使用できます。

エチレンをベースとする石油化学には、2007/2008 年から操業されるミュンヒミュンスターからルードヴィヒスハーフェンまで伸びた「エチレンパイプライン・ジュード」( Ethylenpipeline Süd)によって州内で新たな飛躍のチャンスが生まれます。同パイプラインはベネルクス三国やライン川沿いのエチレンパイプラインと結ばれるため、バイエルン州へのエチレン供給先に選択肢が増え、長期的に確保されることになります。「エチレンパイプライン・ジュード」は、これからさらにオーストリア、チェコ、スロヴァキア、ハンガリー、ルーマニア、ウクライナなどにあるエチレン製造拠点ともつながる予定です。

化学分野関係のバイエルンのイニシアティブと振興プログラム

バイエルン州経済運輸技術省による技術振興プログラムはスタートアップ企業および中小企業を主に対象にしています。その中のプログラムである「新たな原材料」„Bayerische Chemiedreieck)には化学分野に約17,000 人、さらに8,000 人がそれに関連する産業・サービス分野に従事し、州内の化学関係企業が最も集積している地帯です。イン川とザルツアッハ川にはさまれた地域 (www.innotech-bay.de)にあるアルトエッティング郡(ブルクハウゼンと工業団地ヴェルク・ゲンドルフ (www.gendorf.de)), ミュールドルフ・アム・イン郡(アッシャウ、テーギング、ヴァルトクライブルク)、 トラウンシュタイン郡(トロストベルク) は企業集積が高く州内化学産業の売上の1/3強を生み出しています。重点は、石油化学、合成物質、高純度ケイ素、建築化学およびスペシャリティ・ケミカル製品です。

この他に、以下の地域にも小規模な化学関係企業の集積があります(化学工業団地に組み込まれた形態)

 
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